不動産投資について調べていると、よく「失敗談」をみかけます。
これは非常に興味深い資料です。「不動産投資で成功した事例」を見ても、あまり参考にはなりません。資産がある場合は当然ですが、そうでなく普通のサラリーマンの成功事例だとしてもその人の人脈が良かったり、購入した物件や環境がよかったり、さらに言えば偶然運がよかっただけなのかもしれません。しかし失敗事例の多くでは「それは失敗するよな・・・。」と、理屈で納得してしまうものが多いのです。不動産投資の仕方でどのように行ったら失敗したかというのは、とても参考になるというだけではなく、自分の教訓になるのです。
よくあるのが「資産が無いのに高い物件を購入してしまった事例」です。
たしかに、年収500万円くらいで貯金300万円くらいのサラリーマンでも十分不動産投資は可能です。不動産投資会社はむしろそのあたりをターゲットにしているとすら思えます。
ですがきちんと先の事を考えてやらないと失敗します。
失敗談によくあるのが
「ローンを払えなくなる⇒物件を売ろうとする⇒物件が売れない」
というパターンです。
これを防ぐには、まず自分の資産、物件や管理コスト、ローンなどもきちんとを把握し、収入と支出を計算して計画を立てることが大事です。
サラリーマンでも不動産投資ができるという言葉の中には長年の安定収入やボーナス、退職金などの存在、さらにはお金を借りやすいなどの事もあると思います。
もし会社を辞めてしまってもローンは返済しなければなりません。
会社を辞めなくても収入が減ってしまうかもしれません。
そのような時への備えは準備しておく必要があると思います。
▼参考資料
「不動産投資に失敗する人」の甘すぎる考え(東洋経済オンライン 9月16日)